胃カメラ1(まな板の上のコイ?)

 胃カメラ飲んできた。あれって”飲む”というより、”突っ込まれる”と言ったほうが正しい感じ。

 待合所は検査室の近く。今検査を受けている人の苦しそうな声が聞こえる。緊張感が高まってくる。

 きっと顔が引きつっていたのだろう。係りの人(看護師さん?)が優しそうな表情で「お待たせしてすみません。今少しお待ちください」と声を掛けてくれる。永遠に待たせていただきたいような、さっさと終わらせてしまいたいような複雑な気分を味わっていると「これを飲んでください。胃の中の泡を消す薬です」とのこと。朝の6時から何も口にしていないので、少しの水分だったがありがたく思いつつも、飲んでみればやや苦めの薬で決しておいしいものではない。「う~ん。まずい!」と思ったところで、名前を呼ばれる。

 カーテンで仕切られた区画に入ると3畳程度の部屋で、Drと2人の看護師さんがお出迎え。3人とも女性だった。今から思えば全員が女性でよかったなと思う。これから苦しい思いをするであろうと緊張しているときに、強面のDrだったら倒れてしまいそうだったし。

 検査台に上るように促される。覚悟を決めて上ると「左を下にしてください」とのこと。言われるがままに指示に従う。横になると「麻酔をするので口を開けてください」と指示。注射かと思ったら、アトマイザーみたいなもので3回ほど口の中に噴霧された。「指示があるまで飲み込まないで、喉の奥の方にとどめておいてください」と言われ30秒?ほど待機。その後飲み込んだものの、あまり変化は感じなかった。

 麻酔後に口にマウスピースをはめられ、口の下に銀色の皿(膿盆というらしい)を置かれる。「何だこりゃ?」と思ったら、唾液は垂れ流してくださいとのこと。確かに胃の検査なのに飲み込まれても邪魔なだけだからなと納得するも、台の上でマウスピースをはめられ長く太い管を突っ込まれ唾液を垂れ流している自分の姿を想像したらかなりへこんだ。