術後4日目(消化器系再開通)

 午前中に手術がうまくいったかどうかの検査をした。放射線科で機械に立たされた。Drの指示により機械に対して半身となり、液体を飲めと言われる。5日間飲まず食わずだったのに検査とはいえ、いきなり液体を飲むことに抵抗があったが、しかたなく仰せのままに従う。計2口飲み込んだ。

 液体は透明で苦みがあった。放射線を遮断するもののよう(バリウムではない)で、飲み込んだ軌跡が映像として記録されていて、Drからその映像を見せられた。

 「この部分が胃で、ここらへんが十二指腸。薬がきれいに流れていて漏れがないのでOKです」とのこと。一安心したが。液体がこんなに簡単に十二指腸に流れ込んでしまうんだなと軽いショックだった。ある程度の固形物ならば多少なりとも小さくなった胃でとどまってくれるのだろうけど、そのあと水分をとったらいきなり十二指腸へ押し流してしまうってことでしょとDrに聞いたら、「その通り」とのこと。そのため、様々な障害(早期ダンピング)が発生するとの説明だった。想像していた通りだが、食事はゆっくりよく噛んでが基本らしい。

 

 部屋に戻って久しぶりの食事をとった。とはいっても

 ・重湯50g←メニュー表に表示してあった

 ・スープ100ccぐらい?

 ・牛乳200cc                全体のカロリーは160kcal

 重湯が50gなのに牛乳が200cc(小パック)だされたことが驚いた。まあ、どおせ飲みきれないだろうし、封を切ると衛生上の問題があったりするからだろう。先ほど薬液を飲まされたとはいえやはり怖いので、恐るおそる口に運ぶ。久しぶりの食事だったが重湯だけにあまりおいしくは感じない。スープもとても薄味だった。当たり前といえば当たり前か。胃を縫合したところに漏れはないといっても、傷口が治癒しているわけはないのだから、刺激するものは減らされて当たり前。ただ牛乳はおいしかった。何かを食べた気がしたのはこの牛乳だった。

 術後初めての食事で食べた量は

 ・重湯50g←完食

 ・スープ50cc←半量

 ・牛乳←3口

以上を20分ぐらいかけて食す。採れたカロリーは70kcal程度かな。

 食後に異変が起きたりしないか心配だったが、特に問題なかった。昼食も同じようなものでスープが葛湯で牛乳がトマトジュースになっていた。また、ミルク寒天が80gほど追加されていた。やはり全体の1/2量弱を食し終わらせた。

 

 朝・昼と食事をしてみたが、ダンピングと称されるものは感じなかった。まだ点滴もつないだままなので、そこでバランスがとれているからかもしれないけど。