体重の減少が続く

手術をしてから8か月以上もたつのに、まだ少しずつだけど体重の減少が続いている。

軽い運動もしているので、体がダルイとか体力が落ちたとかは感じないけど、どこまで痩せてしまうのかと不安になる。割合にして18%ぐらい。

もともとが標準値ではありながらも、痩せているとは言えない程度だったから、個人的にはヒョロヒョロって感じはしていないと思っているのだけど、久しぶりに会う人からは驚かれる確率100%。

 

そう、久しぶりに会う人には痩せたことを「ダイエット」と表現するのがよいのか、事実を話した方が良いのか悩んでた時期があったけど、明るく「こんなことがあってさ」と話すことにした。そして「胃カメラをやるチャンスがあったら、進んで受けた方が良いよ」と伝えるためにも事実を話した方がいいかなって。

 

まぁなるようにしかならないんだけど、不安が続くのって気分が落ち込み気味になる。

 

でも、ふさぎ込むのはやめよう。毎日できることは少しずつカタチにしていこう。

血圧低すぎ

気分転換に健康ランドなるものへ行ってみた。久しぶりの健康ランドは平日だったこともあり空いていて気分が良かった。

のほほんと湯船につかり、温まってきたので露天風呂へ行こうかと湯船から出たところで、ものすごい立ちくらみに見舞われた。慌てて近くにある手すりにつかまり頭を下げることで倒れずにすんだけど危ないところだった。はたからみたら怪しい人だったかも。

何となく貧血気味であることは認識していたので、家のお風呂ではヘリに腰かけてから湯船を出るようにしていたのだけれど、気分が浮かれていたせいか不用意に立ち上がってしまった。

ロッカールームで血圧計を発見したので計ってみたら、86ー62と見たこともないような数値。お風呂は血管が開くから気をつけねばと認識した。

手術を受ける前は130-80ぐらいだったから収縮期が50近くも下がったことになる。結構衝撃だったので血圧が低いことで気をつけねばならないことは無いかとグーグル先生に尋ねたら、血圧が低いことで引き起こされる病気は特にないとのことだったので、少しだけ安心した。

ある意味、痩せて血管の中がきれいになったからなのかなぁ。

退院後の外来1(ガンの広がりを確認)

 ある意味今日の外来が、今回の出来事のメインイベントであろうと思う。

 

 病院に到着すると最初に採血をした。術後の状態と栄養状態の確認らしい。結果がでるまでに1時間ほどかかるため、外来の待合室でしばらく待たされた。

 

 名前を呼ばれてDrの部屋に入室すると、明るい笑顔で迎えてくれた。その笑顔を見て結果は良好なのかと安心したものの、どうやらそれはDrのデフォルトだったようで、「それでは結果を見てみましょう」と言われ、改めて緊張が走る。そう、摘出した部位におけるガンの広がりの確認だからだ。

 

 「それではプリントアウトしますね」Drも結果を確認していないらしい。日々忙しいだろうし、事前に確認しないものなのかと思いつつ、内科のDrは事前確認してから呼んだような気がしたことを思い出した。

 プリンタから結果が印刷されてくる。Drの説明はこうだった。

 血液検査の結果

 ・白血球 基準範囲

 ・栄養状態 基準範囲

 ・炎症状態 基準範囲

 病理検査の結果

 ・深達度 粘膜内

 ・リンパ内 見つからず

 ・静脈内 見つからず

 ・リンパ節転移 すべてで見つからず

 

 一安心。

 安堵とともに湧いてきた言葉は「これでしばらくは生きていられる」だった。手術前は身辺整理までして、それなりの覚悟をしていたし、さっきまでもその覚悟は揺らいでいなかったなずだが、やっぱり生きていくことに執着していたんだなと思った。

 

 うまく言葉にはできないが、しばらくの猶予を得たことが嬉しい。この時間を何に使おうか。

 

ダンピング?

 おかゆ・やわらかく煮た(つまりノビた)うどん・あたたかい素麺、この3種類のローテションで何とか生きている状態。

 

 今日の昼にうどんを煮て、半分ほどを時間をかけて食べた。おとといも昨日も大丈夫だったのに、食べ終わってから5分ぐらいしたら急にムカムカしてきた。術後間もないのにリバースしたら胃が破れたりしないだろうかと心配したものの、どうもこれはどうにもならないとあきらめてトイレへ駆け込んだ。

 落ち着いてからネットで調べたら、術後の食事では毎回ダンピングに悩まされている人がたくさんいることを知った。食事が始まってから1週間以上経つが、初めての経験だったことを考えれば、私の症状は軽度らしい。一つ気付いたのは、もどした際に食道あたりが焼けた感じがしなかったこと。考えてみれば胃が小さくなっているので、その分胃液の量も少なくなっていて当たり前かと理解した。

 結局、胃が小さくなっていて胃液が少ないのなら、食べたものの消化能力はかなり減っているのだろう。食べる量が減っていて、かつ消化能力が減っているとなれば、吸収できる栄養は当然激減しているのだから体重の減少が止まらないのも無理はなのかと納得するも、ものすごく不安に駆られる。

 

 早く体重の減少がとまらないかなぁ。

退院

 無事に家に帰ってきた。病院を出てから駅までの距離は2~300M程だけれど、体力がないせいか長く感じた。「昨日、外を歩く練習をしておいて良かった」と思った。外の日差しは強く、夏であることを久しぶりに実感した。とは言っても2週間ほどだけど。

 駅で電車を待つ時間が長く感じる。「座れるのかな?」これが心配だった。たぶん大丈夫だろうけど、途中で倒れたらイヤなので優先席でも遠慮なく、席が空いていたら座ろうと心に決めていた。

 結局、家の最寄り駅までは座ることが出来て、無事に到着。久しぶりに見る我が家は何も変わっていないにも関わらず、何かしら新鮮さを感じる。これって不思議なもので退院して帰ってくるといつも感じる。今回は大きな手術だったこともあったので、余計に感慨ひとしおだった。

 

 退院したことは嬉しいのだけれど、これからの食事のことを考えると、これが悩ましい。

・必要な分のカロリーが口から摂取できるのか?

・必要な分の栄養素が口から摂取できるのか?

何といっても食べられる絶対量が少ないので、これが心配。

 退院前に食事指導があって、栄養素と術後からの時間を軸にした食べ物表をいただいた。ラーメン・カレーライス・やきそばなどは半年ほど経たないとダメらしい。それとのりや昆布などの海藻類は腸閉塞を起こしやすいので絶対にダメと念を押された。まぁしばらくはお粥で生きていこうと思ってるからいいけど。油系がダメなのがつらいな。